『きのね』 宮尾 登美子著

『きのね』 宮尾 登美子著


市川海老蔵の、「顔」、が好きである。笑


時にやんちゃすぎる、「心」と「身体」の方は、
まったくもって関心がないけれど、
あの悪趣味スレスレの妖艶な面構えには、
ギリシャ彫刻にも匹敵するような、
造形美特有の魔力があるんじゃないか。


というようなことを、満を持して、ことあるごとに、
周囲にカミングアウトしているんだが、
共感してくれる人が、ほぼゼロなことに驚いている。笑


ま、そんなことはさておき、この『きのね』。
いわずと知れた11代目市川団十郎(海老蔵のおじいちゃま)の半生が、
宮尾登美子の筆で読めるなんて、
じつはつい最近まで知らなかったのは不覚でした。


いやしかし、芸の道が険しいのはわかるとしても、
それを支える家族のなんと、過酷なことか。
凡人にはまったくアンベアラブルな世界で、
甘ちゃんの私には、絶対にムリ!というのが
よおくわかりました。


しかし、こんな不純な動機を抱えつつ、
歌舞伎デビューしちゃうなんて、やっぱダメかなぁ?笑


きのね(上) (新潮文庫)

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きのね(下) (新潮文庫)

きのね(下) (新潮文庫)