「山口晃展 今度は武者絵だ!」

最終日にせかせかと駆けつける。
おじいさんに抱かれた少年の、「...できる」っていうところで、
じんなりと、感涙。
ストーリー仕立ての無残之介物語が、
和洋中(!?)自由な画材で漫画の書割りを模すもんで、
ちぃちゃなふきだし文字を読ませられるわ、細密描写はかぶりつきで見たいわ、
そうかと思えば、いきなりどか〜んとドデカい1シーンを見上げさせられるわ、
もう、観賞する身体の動きがそのまんま心の動きとシンクロして、
ものすごく気持ちよかった...、そんな不思議な展覧会だった。

人生初です、こんな感動。
注文しておいた展覧会カタログ、届くの、待ち遠しい。

NHKトップランナーで見るまで、しかも再放送で見るまで、
山口晃は正直、知らなかったが、
その作品はCMやらポスターやらでずいぶん前から目にしてたんだ....。

朴訥でもなく、早口でもない、淡々と話す言葉に、一分の狂いのない人だと思って、
作品よりも、まず、この、人、の方にいたく興味をそそられて展覧会を見に行ってみたが、
大正解だった。
不思議な体験をしたように思う。