「デザイナーは交渉人」
「デザイナーは交渉人」
日経産業新聞 2006.11.15(水)付
「英国工業デザイン界の重鎮:ケネス・グレンジ氏に聞く」より抜粋
「デザイナーはマーケティング部門、経営部門、技術部門のそれぞれの意見に耳を傾け、消費者にとって最適な商品ができるように構想をまとめる役割を担う。
いわば交渉人のような仕事だ。」
「交渉人」とは、言いも言ったり! わくわくするね!
そうか、ケビン・スペイシーなんだな!
悪くないねぇ。ケビン・スペイシーなのかぁ、ユースケではなく...。
話がそれた。
こんなことも言っている...
「テレビのインターフェースは今でも若い人向けに作られており、高齢者にとっては使い方がわかりにくい。ユニバーサルデザインという言葉は世界に浸透してきたが、それよりもむしろ、エイジレスデザインとは何か、をもっと追求すべきだ」
なるほど!こんどは「エイジレスデザイン」と来たか!
満員電車に揺られながら開く新聞にさえ、たまにこんな拾いものがあるから妙だ。
たしかに「エイジレスデザイン」の需要はかなり逼迫しているのではないかと思う。
私の意地で、母親にはあえて、おじいちゃんケイタイみたいな、馬鹿に簡単なケイタイはもたせなくなかったから、暇さえあれば使い方を根気よく説明し続けているが、それでも、何かいつも不自由しているようだ。
その他にも、
- 技術革新はマジックであるとか、
- 日本の産業界の知識レベルがあれば今後も優れたデザインの製品を作り続けられるとか、
- 日本のデザインの将来は楽観できるとか、いろいろご託宣をいただく。
ひるがえって、
- 自分のデザインはユーザーの利益になっているか、
- その新技術を実装したところで果たしてユーザの身丈にあっているのか、等々、
悩むこと多し。
しかし、第一フェーズでデザインの差し戻しをいただくと、
全人格を真っ向から否定された気分になるのはいまだ未熟者の未熟者たる所以で....