宮尾登美子ザンマイ!

『櫂』  宮尾登美子

『春燈』 宮尾登美子

朱夏』 宮尾登美子


やわやわとした和文脈にからめとられて、
ココ最近はずぅ〜っと宮尾文学三昧。
文体もそうだが、この人の紡ぐ自伝的ストーリーも、同じように、
なんともしぶといはがゆさをたたえていて、
それが通奏低音のようにズキンズキンと響いてくる。


逃れたい逃れられない....、
踏ん張ってこらえきってようやっと....とかばっかりで、
決してスカっとしないところが、なんか快感、
むしろ、ここまでくればあっぱれという意味で、
いっそ爽快?
あれ、こうゆうのをドMっていうのかしら?


夫婦ってもんはタイヘンなんだなぁという、
とっぽい感想は、この際、黙っとこうか。


漱石がバッハなら宮尾登美子ショパンあたりだろうか。
そろそろ、カクシャクとした、ますらおチックなものが聴きたくなってきた。
文体マニアなので、どーも。

櫂 (新潮文庫)

櫂 (新潮文庫)

春燈 (新潮文庫)

春燈 (新潮文庫)

朱夏 (新潮文庫)

朱夏 (新潮文庫)