『雪国』 川端康成

『雪国』 川端康成

デキそーでデキない微妙な間合いの、
50代男と20代女の、呆けた会話が、実にいじましい。
小バカにしてみせ、スネてみせ.....。


なるほど、これが新感覚派ですか。


どうってことない人生の、ほんのある一瞬間を、
矛盾も破綻もそのままに、
さっと、あるがままをスケッチした感じ。


ところどころほころびのある、走り書きの水彩画ですね。


雪国 (新潮文庫)

雪国 (新潮文庫)