2010-04-11 『円朝の女』松井今朝子著 『円朝の女』松井今朝子著 この人の語り口の旨さは『吉原手引草』でお墨付き。 三遊亭円朝にかかわりのあった5人の女の来し方行く末を 円朝の弟子が語って聞かせるという、例の設定。 武家娘、花魁、芸者、芸人の娘たちの悲喜こもごもが、 江戸言葉と噺家特有のはしょり方で、小気味よく進んでいく。 小説が、「言葉の芸術」というのなら、 こうでなくっちゃいけないと、つくづく、思います。 円朝の女作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/11/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る